梅は奈良時代に中国から九州大宰府に伝わり
奈良の都にもたらされ宮廷や豪族の邸宅に植えられました。
厳寒にも耐え、他の花に先駆けて咲くため
春の近づく喜びを与えてくれる花として愛されました。

花は可憐で芳香があり、実は果実酒、梅干しなど食用に。
さらには燻製加工した烏梅は薬用の他、紅花染めの色止めにも使われます。

萬葉集から一首

春されば まづ咲くやどの 梅の花

   ひとり見つつや 春日暮らさむ

      山上憶良 巻五 八一八

訳:春になると最初に咲く庭の梅の花を
  一人で眺めながら春の日を過ごすなどどうしてできようか

奈良県馬見丘陵公園にて撮影

Posted by seiko