大和橘

大和橘

大和橘には次のような逸話があります。

垂仁天皇は不老不死の霊薬「非時香菓」を探して持ち帰るよう田道間守に命じた。
十余年の歳月を費やしやっと「非時香菓」を手に入れ持ち帰ったところ
垂仁天皇は既に崩御されていた。田道間守は嘆き悲しみ、陵の前で自らも命を落した。
この話に出てくる「非時香菓」が橘と言われている。

橘は500円玉や文化勲章のデザインに用いられています。

柑橘系の植物で、橘の中でも奈良県産の物を大和橘と呼びます。
ラムネでは実ではなく果皮を粉状にして使っています。

萬葉集から一首

橘は 実さへ花さへ その葉さへ

   枝に霜ふれど いや常葉の木

     聖武天皇 巻六 一〇〇九

訳:橘は実も花も葉も、枝に霜が降ってもますます栄えるめでたい木である

Posted by seiko